こんにちは、しょう(@syo5_maint)です。
駐車場を経営する場合において
コインパーキングと月極駐車場のどちらのほうが儲かるのか？
その疑問にお答えします。
遊休地などを利用して駐車場経営を始めてみようと思った時に
「月極駐車場」と「コインパーキング」ってどちらの方が儲かるんだろう？
駐車場経営をするなら出来るだけで儲かるほうをやってみたい
上記のような疑問って必ず出ないですかね？
わたしは駐車場業界に２０年以上携わってきて
次のような駐車場を数多く見てきました。
色々な駐車場を長く見てると「月極駐車場とコインパーキング」についての自分なりの特徴など分かってくる物があります。
そんなわたしが「コインパーキング」と「月極駐車場」どっちが儲かるのかをお答えします。
この記事を読んで頂くことで、現在検討されている駐車場用地を「月極駐車場」にするのか「コインパーキング」にするのか答えが見えてくると思います。
では、さっそく行ってみましょう！！
一般的に時間貸しのコインパーキングの方が儲かると言われています
月極駐車場とコインパーキングの利益を比較すると、一般的にはコインパーキングの方が儲かると言われています。
これはコインパーキングに限ったことではありません。
コインパーキングが世の中に出てくるずっと前から、月極駐車場と時間貸駐車場を比較すると時間貸駐車場の方が儲かる場合が多いと言われていました。
さらにコインパーキングは無人で２４時間営業が可能なため
一般的には有人の時間貸駐車場よりも利益率は上がる傾向にあります。
つまり月極駐車場よりコインパーキングの方が儲かるという事になります。
また、コインパーキングを経営をしてる会社が、駐車場用地を借りる場合に支払う賃料は「近隣の月極駐車場賃料の相場」が基準となる事が多いです。
具体的には
月極駐車場の賃料に少し加算した金額で借りる場合が多いと思います。
この事を見ても、コインパーキングの方が儲かると言えると思います。
コインパーキングの方が儲かるので、コインパーキング専門業者さんは、月極駐車場を借りて運営してるんです。
では、次はその理由について解説していきたいと思います。
立地に大きく左右される！それにより月極駐車場が勝る事もある
駐車場事業の収益を左右する要因で一番大きいものは「立地」です。
つまり駐車場がある場所が一番重要となります。
駐車場はクルマを止めるスペースの提供以外で、利用者に満足を与えるものが限られています。それが駐車場の場所と利便性ぐらいだと思います。
例えば、飲食店であれば
このように他店と差別化出来る事は、数え切れないぐらいあります。
これによって「値段が高い」や「遠方でも」利用者は訪れます。
それと比べて「駐車場」は差別化出来る要件が少なく殆どありません。
なので駐車場の場所（立地）がかなり重要だといえます。
例えば
そもそも
このような場合は時間貸駐車場そのものが必要ないので売上を見込めません。
月極駐車場とコインパーキングの具体例を使って比較
それでは
月極駐車場をコインパーキングに変更した
実際の駐車場を具体例として比較してみましょう。
今回は
例として上げる駐車場は実際にわたしが業務で携わっている現在稼働中の駐車場ですのでリアルな情報を提供できるかと思います。
それでは月極駐車場としての基本データーを紹介します
- 月極料金 月額税込み20,000円
- 台数 10台
- 直近5年の稼働率 平均70％～80％稼働
- 年間に1台程度入れ替わりがある
上記のような月極駐車場がありました。
年間の平均売上は「15万円×12ヶ月」で【約180万円】です。
まずは、この駐車場をコインパーキングに変更するためにかかる初期費用がこちらです。
- コイン式駐車場機器費用 約150万円
- サイン看板や場内照明設備 約30万円
- 機器設置工事及び電気工事費 約50万円
合計金額 約230万円
ざっくりとした金額ですが、10台の駐車場をコインパーキングに変更した場合は概ねこれぐらいの費用が必要です。
設備費用に「230万円」たしかに大きな金額になりますが
ほとんどの場合は「リース又はローン」での支払いになると思います。
5年リースの契約をしたとして「月額45,000円」ぐらいの支払いになるはずです。
コインパーキングの料金体系は次のとおりです
- 8:00～20:00 60分/300円
- 20:00～8:00 60分/100円
- 入庫後24時間最大 800円
コインパーキングの料金体系は近隣にある時間貸駐車場に合わせるような形に設定してあります。
そしてこれが今年2020年1月から7月までの実際の売上グラフです。
３月の下旬ごろから、新型コロナウイルスによる自粛の影響を、もろに受けてしまっているので月の平均売上は「約３４万円」ぐらいになっています。
最も売上が下がった４月で「約２５万円」ですので厳しい状態下でも、なんとか月極駐車場よりパフォーマンスを出しています。
それではこれらの情報を比較してみましょう。
平均月売上 15万円
平均月売上 34万円
経費
リース返済 4.5万円
電気料金 0.5万円
保守費用 1.7万円
平均月利益 27.3万円
ざっくりとした計算では「約12万円」ぐらいコインパーキングの方が儲かっている事が分かると思います。
もちろん、コインパーキングに限らず時間貸駐車場の場合は、売上には波がありますのでずっと同じ状況が続くわけではありません。
売上が下がる時もあれば、もっと上がる時もあると思います。
一つの参考データーにしてもらえれば良いと思います。
判断方法は至ってシンプル！先人から学ぶ【近隣の駐車場を見る】
これまでの内容で一般的にはコインパーキングの方が儲かることは分かった。
ただし立地によっては月極駐車場の方が良い場合もある。
そうなると、その判断基準が必要になってくると思います。
判断基準はとてもシンプルで、近隣の駐車場を観察するとある程度分かります。
具体的には駐車場予定地から半径３００ｍぐらいにある
他の駐車場を観察してください。
コインパーキングと月極駐車場の利用台数（稼働率）を見比べれば見えてくると思います。
もちろん、プロのコインパーキング業者さんはもっと詳しく調査をします。それはどちらが儲かるかを調べるのではなく、どれぐらいの利益が見込めるのかを調べ、そして借りる時の賃料を算定するために詳しく調べているのです。
ご自身で経営を行うために「月極駐車場」と「コインパーキング」のどちらが適しているかを判断するのであれば、シンプルに近隣駐車場の稼働状態を確認すれば見えてくると思います。
まとめ
さて、月極駐車場 VS コインパーキングは如何だったでしょうか？
一般的にはコインパーキングの方が儲かると言われていますが、やはり初期の投資が必要となるのでしっかりと近隣の駐車場を観察して判断して下さい。
判断が難しいと感じた場合は、コインパーキング業者に一括借上の見積り依頼をしてみると良いでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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