仕事で使う道具を自腹で買うのが普通?会社が支給するのが常識では?

仕事で使う道具を自腹で買うのが普通?会社が支給するのが常識では?雑記
この記事は約9分で読めます。

こんにちは、しょう(@syo5_maint)です。

仕事をするために使用する道具や消耗品は自腹ですか?
それとも、会社から支給されますか?

業種や企業形態によって様々ですが、仕事をするために必要な道具や材料を自腹で購入している方や、ご主人が自腹で購入するために家計から支出してる奥様の方は、次のようなことを思ったことがあるはずです。

仕事で使うものを「自腹で購入しないといけない」のはおかしい!!
仕事で使うものは「会社から支給される」のが普通なのでは?

この記事を書いている私自身も、これまで技術職を20年以上経験し色々な業務を行ってきた中で過去にこのように思った経験があります。

私が今まで経験して感じたことや、一般的に他の会社はどうなのか?

仕事で使用する道具は誰が負担するのが正解なのか?

技術職を20数年間やってきた今、自分の中で作られた結論を伝えたいと思います。

仕事で使う道具は自腹?それとも会社支給?どちらが正解?

仕事で使う道具は自腹?それとも会社支給?どちらが正解?

結論から言ってしまえば「正解はありません!!」

それでは、なにも解決にならないと感じたと思いますが実際に答えは無いと思います。

私の知る限り法的なものも曖昧で「就業規則」などに記載されている程度で、実際に業種や企業形態によって考え方はバラバラです。

数十円のボールペンでも支給してくれる会社もあれば
数十万円する専用工具を自腹で購入しないといけない会社もあります。

仕事で必要な道具は会社が負担しなければいけない」という法律はありませんが、雇用の関係上で会社の命令で業務を行うのであれば、業務を遂行するために必要なものは会社が用意すべきと解釈されています。

なので会社の業務遂行上で最低限必要な物品は、会社の負担で用意するべきだと私は思います。

しかし現実的な話として、最低限の道具では満足の行く業務遂行は難しい事が多いです。

つまり便利で効率的な道具が実際には必要となってくるのですが、これらについては「個人と会社」どちらが負担するのか正解が無いのです。

今までの会社の流れや業界の流れに合わせる形になることが多いと思います。

もしくは、その都度、従業員と会社の話し合いによって決められていくと思います。

しょう
しょう

色々な会社を見てきましたが、会社によってバラバラで決まりはありません。
良いなーと思う企業もあれば、それは酷いって思う企業もありますよね。

道具や工具を自腹で購入するのは自身にとって良い事だと思う

道具や工具を自腹で購入するのは自身にとって良い事だと思う

この記事を読むあなたは
自腹で道具を準備して、それに不満を持っている方だと思います。

その思いを否定するような形になってしまいますが
私の個人的な意見は自腹でマイ道具を購入する事は結構良いと思っていて、むしろオススメなのです。

仕事で使う道具を買わされて「損をさせられている気分」になりますが
今の仕事を長く続けていくのであれば、とても良い自分への投資になると思います。

私も20年以上、技術に携わる仕事をしてきていますので
今まで沢山の道具や工具を購入してきました。

現場で取り扱う工具や道具って
それなりに高額な物も多いので購入するのは金銭的にキツイし
仕事で使う道具を個人が自腹で購入とか変だと思った時期もありました。

ちなみに私が働いていた環境では
必要な道具や工具は会社から支給されていたし
効率や仕上がりを向上させる為の物などであれば
会社に稟議を上げることによって会社で購入してもらえる場合が多かったので
比較的恵まれている環境だったと思います。

だけど
支給される道具だけでも十分に仕事をこなしていけるにも関わらず
自腹でマイ工具を揃えている人も周りに沢山いました。

マイ工具を使いこなせるようになって一人前って感じの雰囲気だったので
会社から支給される工具を使い続けてるのは恥ずかしいというのが、正直なところです。

最初はこんな感じでしたが、20年も色々な工具を使い続けてくると好みのメーカーや嫌いなメーカーなど自分と相性の良い工具たちと出会えたりします。

また、本当に技術力の高い職人さん達はみんな自分の道具で仕事をされていると思います。

例えば

  • 料理人の包丁
  • 美容師のはさみ
  • 大工のカンナやノミ

これから長くその仕事を続けていくのであれば
少々高額であっても自分に合う最高の道具を自分に投資するという意味では
とても良いことだと思います。

道具や工具を自費購入する5つのメリット

  • 自分の道具なので大事にするようになる
  • どんな使い方をしても文句を言われる事がない
  • 自分専用の道具になり手に馴染んでくる
  • こだわりのお気に入り道具を持つことが出来る
  • 転職や独立の際に使い慣れた道具を使い続けることが出来る

自分の道具なので大事にするようになる

自分で買った自分専用の道具です。
今まで以上にとても大事にするようになります。

とくに会社から提供された共有工具だから適当に扱っているわけではないのですが、自分で購入したものに対しては何か特別な感じがして大事に取り扱うようになるはずです。

きちんとした工具をしっかり大事に取り扱うと一生使えるような物もたくさんあるので、大切に取り扱うのはとても大事です。

どんな使い方をしても文句を言われる事がない

道具を大事に取り扱う事とは真逆になりますが
正規の利用方法ではない使い方をするときありませんか?

例えばペンチの頭をハンマー代わりにして叩くとか?
古いマイナスドライバーをハンマーで叩き込むとか?

本来であれば損傷するのでこのような使い方はしないですし
支給された工具をこのように取り扱うと怒られるんじゃないでしょうか?

ですが古くなった工具を叩く専用でもっていたりすると、結構便利だったりします。

私の工具箱のなかにも、タガネのように使う『叩き用マイナスドライバー』や『薄く削ったスパナ』などカスタム工具が多数あります

このように自分の道具であれば、誰に文句を言われることがなくカスタム出来るようになります。

自分専用の道具になり手に馴染んでくる

その道何十年の職人さんが良く口にします。

「手に馴染んだ道具じゃないと良い仕事は出来ない!」

これは間違っていないと思います。
何年も同じ道具を使い続けていると手に馴染むというか、しっくりくるような感じになってきます。

同じメーカーの同じ工具なのに、新品を手にした時「ん~~何かが違う」って感覚になります。

何年も使い込む事によりすごく使いやすくなっていく道具達があります。

支給品の共有工具しか使わない人には経験することが出来ない感覚だと思います。

こだわりのお気に入り道具を持つことが出来る

たかが仕事道具と思っていても、人それぞれ好みによって形やメーカーなどを「こだわる」ようになってきます。

ブランド物のバッグや服装と同じように、工具や道具にも高級なメーカーがあります。

ですが会社から支給される道具は、一般的にコストパフォーマンスが高い無難な道具が選ばれていてデザインが良い物とか高級品などは選ばれません。

でも
ちょっと他人より高級な工具を持ってみたいとか
デザインのカッコ良い工具を手にしたいとか思うようになります。

そうなると、やはり自分で購入するしかありません。

例えば

  • 基本工具は「Snap-on」や「Mac Tools」
  • ソケットは「Ko-ken」
  • ペンチやニッパーは「BAHCO」
  • プライヤーは「KNIPEX」
  • ドライバーは「Wera」
  • ヘキサゴンレンチは「PB Swiss Tool」

このように自分好みの工具セットが作れるようになります。

転職や独立の際に使い慣れた道具を使い続けることが出来る

今は昔と違って「正社員で一生安泰」という時代ではなくなりつつあります。

同じような業種に転職した時やフリーランスとして独立した場合でも、自分で購入したマイ道具であればそのまま使い続ける事が出来ます。

特に独立した際に必要な道具を1から全て揃えるとなると、業種によりますが結構な金額になります。

一気に全てを買い揃えるのは大変なので、時間をかけて少しづつ道具を揃えていくのもおすすめです。

このように自分のマイ道具を持つメリットもありますので、現在の業種を長く続けていく可能性があれば、自分のマイ道具を持ってみては如何でしょうか?

自腹を切らなければ一切業務の遂行が不可能であれば問題

自腹を切らなければ一切業務の遂行が不可能であれば問題

さてここまでは「仕事で使う道具は誰が負担するかは決まっていない」という事と「自腹で自分のマイ道具を持つ事をおすすめ」の話をしてきましたが、これはあくまでも業務を遂行する上で最低限の道具が支給されている事が前提の話です。

そのものを自腹で購入しないかぎり、仕事としての業務を一切行えないような場合はおかしいです。

また、この状態であれば会社にとっても良くありませんし、長く続けていくのは難しいと思います。

  • 運送業で「車両が無い」
  • 塗装業で「塗料が無い」
  • IT企業で「PCが無い」
  • 小売業で「売る物が無い」
  • 製造業で「材料が無い」

あまり聞いたことが無いですが、このような状況になっている場合は異常な状態になっていますので、経営者と交渉するなり転職を考えるなり、なにか対策が必要だと思います。

必要な道具があって自腹を切りたくない場合は

必要な道具があって自腹を切りたくない場合は

最低限の道具は支給されている物の、便宜上どうしても必要な道具があって自腹を切りたくない場合もあると思います。

この場合は上司または経営者と交渉をするしか方法がありません。

結局の所、必要な道具を購入しないと行けない場合は「自分か会社」どちらかが負担する事になるので、自腹がダメなら会社に負担してもらうほかありません。

なので必要性や効率化などを理由に会社と交渉をがんばりましょう。

とはいっても、特に技術職の方はこの交渉がとても苦手な方が非常に多いです。

そんな交渉をするぐらいなら自腹で買ったほうがまし!」という方も多いと思います。

私の周りにも口癖のように次の言葉を使う人がいます。

「人と話したり交渉したりするのが、苦手で嫌いだから、技術系のこの仕事を選んだんです!!」

確かに技術職の方は交渉事は嫌いな人がとても多いのは事実です。

ですが、経営陣もその事は分かっています。
また、必要な道具というのであれば会社としても利益の向上になる可能性が高いものです。

なので頭ごなしに否定の可能性は低いと思いますので「交渉」と思わず「相談やお願い」という気持ちで話し合ってみてはどうでしょうか?

まとめ

まとめ

さて、如何だったでしょうか?

特に技術職の方の工具について悩んでいる人が多いような気がします。

実際に仕事で使う道具については明確に決まっているものでは無く
企業や業種によって様々ですので答えはありません。

長くその仕事を続けていくのであれば
自分専用の道具を購入することはオススメできますが
人それぞれ金銭的な問題もあると思います。

なのでそのような場合は会社の「経営者の方」に交渉ではなく
相談やお願いをしてみては如何でしょうか?

会社にとってもプラスになる事が多いので、前向きな解答が得られる可能性が高いと個人的には思いますし、私自身も前向きに検討することが多いです。

雑記
この記事を書いた人
しょう

このサイトの管理者をやってる「しょう」と申します。アラフォーですが好奇心旺盛な永遠の5歳児です。建設会社、不動産会社、サービス業の企業経営陣として活動してますが、低学歴の叩き上げで頑張ってきた為、いくつになっても日々「努力と勉強」の毎日を送っています。なのでこれらの経験を生かして誰かのお役に立てれば良いなと思っています。

しょうをフォロー
しょうをフォロー
キカイバカ

コメント