こんにちは、しょう(@syo5_maint)です。
突然ですけど
周りの人から「何でもできるね」って言われたことありますか?
「何でも出来る」という事は色々な事を数多く経験しているので「広く浅く」こなすようになります。なので一つの事を「とことん」突き詰める事がなく、これだけは誰にも負けないという強みがありません。
つまりプロ並みに極めてる能力が何一つ無い。プロフェッショナル(専門家)ではありません。
このような事から「何でも出来るは何にも出来ない」のと同じと言われる事があります。
ですが
「何でも出来る」=「何にも出来ない」ではありません!!
確かにそれぞれの専門家には勝てませんが
戦う場所と使い方を考えれば「それが強み」となります。
30年以上そんな感じで「飛び抜けた能力無し」の状態で戦ってきましたが、なんとか戦ってこれました。
今回の記事は、今だから分かる私の思いや考えを共有したいと思います。
何でも出来るは何にも出来ないと同じでは無い!
何でも出来る人って
飛び抜けた能力が無くて結局は何も出来ない人だと言われる事があります。
ですが
「何にも出来ない人」と「何でも出来る人」は文字通りまったく違います。
「何でも出来るね」って言われる人の多くは
次から次へとやりたいことが増えて結果的に「広く浅く」になってしまいます。
これが原因となり
一つの事を極めた人と比べると能力的に劣る事は間違いないと思います。
それは当たり前の話です。例えば
上記の人達はどちらも建設業界を30年やって来た人ですが、色々な職業をやってきた人は大工一筋30年の人に大工作業で勝てるわけがありません。
もちろん電気屋やその他の職を極めてきた人にも、それぞれの分野で勝てないでしょう。
それは当然です経験してる時間が違います当たり前の話です。
このような理由で「何でも出来る人は何にも出来ない人と同じ!器用貧乏」と言われてしまうことがあるのです。
ですが
重複になるけど「本当に何も出来ない人」ではありません。
むしろ、そこそこのレベルで何でもこなせていけるタイプの人が多いです。
「何でも出来る人」ってマイナスイメージを持たれている方が多いですが、決して悪い事だらけではありませんので落ち込むことも無いと思います。
何ごとでも、すぐにある程度は出来るようになるんですが、完璧にとか1番になって自慢出来るような事は何もありません。
だけど、何も出来ないわけでは無いのですよ。
基本的に「ハマりやすく」て「飽きやすい」
すべての方がみんなそうかは分かりませんが
私の場合は「何にでもハマりやすくて飽きやすい」です。
実際に私が知っている「色々な事が出来る人」って皆さん「ハマりやすく飽きやすい」タイプの人ばかりですので、そこそこ間違ってはいないと思います。
また飽きやすい人の特徴として「何事もすぐにそこそこ出来てしまう」方が多いです。
ゆえに途中で満足して飽きてしまいます。
私は昔から(小さな頃から)何に対しても、100点満点を目指すことは無く80点を取れれば満足し順位も1番では無く上位1割に入っていれば満足して飽きてしまっていました。
そんな事ではダメだと周りから注意されていましたが、次から次にやりたい事が出来てしまいそれに熱中してしまうので仕方がありません。
飽きてしまった事を「ダラダラ」と100点目指すよりも
やりたくてやりたくて「ワクワク」しているものを80点にした方が
効果は抜群に良いと思っています。何より楽しいです。
このような状態を30年たった今も私は続けています。
この状態をずっと続けているといつの日か
「何でも出来るけど何にも出来ない器用貧乏」と言われる状態になるのだと思います。
パレートの法則
パレートの法則ってご存知ですか?
別名で「2:8(ニハチ)の法則」やばらつきの法則とも呼ばれているものです。
「全体の大部分は一部の要素によって生み出されている」という理論ですが、わかりにくいので例えると
要するに80%の物を生み出しているのは、20%の要素だという事
よく似た法則で
- 働きアリの法則
- ユダヤの法則(78:22)
これらも若干割合が違いますが、ほぼ同じような意味合いで使われているように思います。
この2:8の法則ですが能力やスキルに対しても同じように作用されているように思います。
例えば
パッと思いついた事を適当に書きましたが、大きく間違っていないと思います。
一般的に一つの仕事をこなせるようになるまでは「約10,000時間」が必要だと言われています。
仮に毎日8時間作業をした場合はおよそ5年間ぐらいでしょう。
5年間毎日同じ仕事に取り組むと、その仕事を問題なくこなせるようになるのですが、パレートの法則に当てはめるとすると
5年の20%ですので1年間その仕事に取り組むと、およそ8割の仕事を問題なくこなせるようになる。
私の経験上、大体このような感じになっているので大きくハズレていないと思います。
極端な話ですが
100の期間を使って、100の能力を手に入れるのはもちろん良いと思います。
だけど20の期間を使って80の能力を手に入れ
それを繰り返し80の能力を5種類手に入れるのも十分にありだと思います。
合計数では 100の期間を使って、400の能力を手に入れる。
100%こなせる1つの能力も良いですが
80%こなせる5つの能力を手に入れるのもありだと思います。
統括や管理する立場なら「何でも出来る」は必要な能力
何でも出来る人は器用貧乏と言われ、専門家にはかなわない取り柄の無い存在と思われがちですが、複数の業務を統括したり管理する立場の人には必要な能力だと思います。
各部署を統括するのであれば、それぞれの部署には「専門家」スペシャリストがいるわけで自身が専門家で有る必要はありません。逆にすべての部署の「ある程度の知識」は必要となってくるでしょう。
つまり管轄する全ての業務の内容を「広く浅く」把握しておくことが必要となります。
- 会社の経営陣
- 管理会社
- 経営のコンサルタント
このように複数の業務を統括して管理する為には、幅広い知識が必要となります。
ちょっと極端な例ですが、建設会社の経営陣で次のような場合は活躍出来る範囲が狭くなります。
30年間大工一筋で極めてきたスペシャリストです。大工の職人管理は完璧で現場の効率化や安全対策等幅広くこなせるが、営業や経理など全くわからないので「マーケティング」「資金繰り」「顧客への接客」が出来ない人
営業一筋30年、顧客の利益を第一に考える営業のスペシャリストです。顧客のニーズが最優先で「利益度外視」「資金調達他人任せ」「現場の安全性は二の次」な人
少し大げさな極端な例ですが、実際にこれらの例に近い方々を見たことがあります。会社はチームで動いてますので他にサポート出来る方がいればそれで回りますが、本人の活躍できる範囲が狭くなります。
また実際に「現場と営業」では互いに意見が合わないことが良くあります。
それによりうまく行かない事もよく聞く話です。
原因の一つとして相手の業務内容を詳しく知らない事でしょう。
つまり、それぞれの業務をまとめて行くには、色々な業務を経験し、業務内容を把握出来ている幅広い知識が必要となります。
何でもこなせるオールラウンダーを目指せば良い
何でも出来る人は何にも出来ない器用貧乏と言われて「ネガティブなイメージ」がありますが、決して悪いことでは無いと思います。
無理に「スペシャリスト」になろうとしないで
何でもこなせる「ゼネラリスト」を目指せば良いのです。
ビジネスの場面でも多種多様化が進んでいるので、今後ゼネラリストが活躍出来るような場面は沢山出てくると思います。
まとめ
さて、如何だったでしょうか?
私も「何にも出来ない器用貧乏」だと言われて悩んでた時期もありましたが、これは短所ではなく長所なんだと思えるようになりました。
何も強みが無いのではなく、それ自体が強みなのです。
スペシャリストと真っ向勝負をしても勝てませんので、ゼネラリストが戦える場で戦えば良いのです。
「スペシャリストとゼネラリスト」それぞれが活躍出来る世の中だと私は思っています。
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